映画の感想などなど

自分が観た映画の思ったまんまの感想。

自分が映画好きになった理由その2

さて、自分が影響受けた映画たちをつらつらと書き連ねておりますけども、自分の映画の好みってわりとメジャーな映画ばっかり。まぁ評論家みたいなこと書くつもりもないしいいけども。

 

ちなみに中高生の頃は色々他の楽しい趣味が増えたせいもあってあんまり映画は観ていない。相変わらず自宅で週末に親父が観てるロードショーは観てたけど。

 

今回も下手な解説はせずに書きます。

 

《自分をSFの世界にのめり込ませた映画たち》

マトリックス

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監督:ラリー・ウォシャウスキー
  アンディ・ウォシャウスキー
主演:キアヌ・リーブス
公開:1999年3月31日
製作国:アメリカ合衆国

 

言わずと知れた超有名なSFアクション映画。革新的なVFX、スタイリッシュなガンアクションとカンフー、いちいちくどいまでのかっこよさげなファッション、やや難解な世界観。これを観た自分と同年代の人達を大勢(世界中)厨二病へと導いた作品である。

一応真面目な事言うと、90年代終わり頃の日本は新世紀エヴァンゲリオンが社会現象になり、陰鬱で難解な物語が量産されていた時期だから、本作がウケる地盤のようなものは既に出来ていたように思う。

とはいえいわゆるオタクが今よりまだまだ「暗いヤツら、根暗な人」といったネガティブな見方をされることが多かった時代。そこに監督のウォシャウスキー兄弟(今は姉妹)という超ド級のオタクがこんな万人にヒットするレベルのスタイリッシュで洗練されたオタク文化を生み出した。これって現代社会でオタクがある程度受け入れられてることに多少なりとも影響してるんじゃないかな。

 

で、この作品自体が多くのSF作品の影響を受けて作られた映画だってのは超有名な話で、元ネタを知ってるとより深く楽しめるタイプの映画...なんだけど、中学生の自分はもちろんそんなところまで掘り下げるほど熱心に観ていたわけでもなく、後になって知っていくことになる。(後述)

 

で、なんやかんやでこの映画の三部作は何度も何度も見返していくことになる。

 

マトリックス リローデッド』

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原題『The Matrix Reloaded
主演:キアヌ・リーブス
公開:2003年5月15日
製作国:アメリカ合衆国

というわけで、高校時代に観に行った第二部。もちろん映画館で観ましたさ。

アクションシーンが一番ド派手で楽しかった。そしてこの作品で、ヒロインのトリニティが乗っていたDUCATI 998が異常にカッコ良かったことが...後にバイク免許取得に駆り立てることになる。

この映画観てハリウッドの映画製作の規模のデカさを思い知らされた。だってバイクチェイスシーン撮影のために、実際に3キロ位の長さのハイウェイ作ってしまうんだもの。

 

 

マトリックス レボリューションズ』

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監督:アンディ・ウォシャウスキー
        ラリー・ウォシャウスキー
主演:キアヌ・リーブス
公開:2003年11月5日
製作国:アメリカ合衆国

 

さて、中高生の自分をどっぷりSFの世界に浸らせてくれた本シリーズ完結編。

この映画に関しては、リローデッドからの期待値が高かったために、この映画は何がなんでも公開初日に観たかった。ゲーム版もアニマトリックスも観た。

準備万端だったんだけど、この映画、前作の大ヒットを受けて全世界同時刻上映という、非常に珍しい形態で公開されたんだよね。

本国アメリカの公開時刻に合わせて、日本での公開は夜11時を多分過ぎてたんじゃないかな。それを観るために親父に車を出させて、友達と2人で観に行って帰る頃には夜中の3時近かったと思う。

そこまでして観たこの完結編...映画館を出て友達との感想⇒「う、うん。ありなんじゃないかな?」

残念ながらリローデッドと同じような派手なアクション求めて行った高校生にはあまり理解できなかった、というのがホントのところ。

大人になって色々な映画の結末を観てると、この作品も綺麗に終わってて見所も沢山あるんだけど、如何せん当時の自分は若かった。

カンフーシーンが少なかったことと結末にあっけにとられたことで、当時は世間の評価も賛否両論だったと思う。今見ると如何にもアメリカらしいメカ描写とか、当時にしてはオーバーテクノロジー気味なVFXとか、案外楽しめる。

 

来年このマトリックスシリーズの4作目が公開されるらしいんだけど、はてさて。

 

こうして、高校までの自分は有名なハリウッド映画中心の映画ライフを過ごしていく。90年代末期から00年代にかけて、CG技術の進化ペースが凄まじかった。それを駆使したスターウォーズ新三部作やパイレーツオブカリビアンシリーズなど、親が好きな映画は家族で観に行った。後々で友人から高校生で家族一緒に映画館に行くのは珍しい、と言われたから他の家庭よりは幾分映画に触れる機会の多い家族だったのかもしれない。

 

 

《大学受験の思い出》

マトリックス以外にも様々なSF作品を観て、順調にオタクな好みになっていく中で当然アニメも色々観ていくことになるが、大学受験の時の忘れられない思い出がある。

公立大学の受験の際、地元を離れたい一心で県外の大学を受験することにした。当然日帰りでは無理なので、安いホテルを取って宿泊することになる。縁起を担いで豚カツを食べて、最後に英単語でも復習して明日に備えよう...という時に、たまたま部屋のCATVで流れていた映画が...これ。

 

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GHOST IN THE SHELL /攻殻機動隊
監督:押井守
出演者:田中敦子大塚明夫山寺宏一
公開:1995年11月18日(1995年版)
製作国:日本

 

一応言っておくと、この作品、中学生の頃にすでに観ていた映画である。高校に入って、これがマトリックスの元ネタになったんだということも知ってて、テレビアニメ版の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』も観ていた。

ただ、アニメとしてはどちらかというとSACの方が好きだった自分は、本作が何故そんなに評価が高いのか、観たばかりの頃はよくわかっていなかった。

それが、ホテルで誰にも邪魔されず、大音量で観るとあら不思議。一気に世界に引き込まれて夢中になってしまった。セル画としては最高峰の品質に押井守監督のこだわりが入りまくった音響。ある意味ここまで作者のエゴを詰め込んだ作品だったのかと気付かされて気がついたら最後まで見てしまった。過去のSF小説や映画を吸収したこの作品が後の映画にも多大な影響を与える。そんな繋がりを味わった。

 

 

 

 

大学には落ちた。

 

 

 

 

大学に落ちて、将来の展望を全く見出せなくなった時期、すごいタイミングで公開されたのがこれ。

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イノセンス/INNOCENCE』
監督:押井守

主演:大塚明夫
公開:2004年3月6日
製作国:日本

 

何ともすごいタイミングで公開されたなーと思うけど、進路が決まらず路頭に迷った3月に公開されたので、これは映画館に観に行った。

この映画、殆どの人が映像美に注目すると思うんだけど、押井守映画を映画館で初めて観て衝撃だったのが全ての『音』。これは言葉で説明しても伝わりきれない。スカイウォーカーサウンドで収録された足音、銃声、オルゴールの音色、全てが高品質。70人以上の民謡歌手を集めて音を重ねた『傀儡謡』。シナリオに関しては賛否が別れるこの映画、音に関してはどこを取っても完璧としか言いようがない。

かくして、この作品は映画館で観ることに価値があると思った自分(無職)は数日後、2度目の鑑賞に映画館へ行くこととなる。

人によって意見様々だけど、自分は攻殻機動隊関連作品の中ではイノセンスが一番好きな作品である。

また、この映画をきっかけに、監督の言いたいこととか主張、悪くいえばエゴの強い作品を好むようになった。

 

とりあえず中高生時代のものはここまで。他にもミッション・インポッシブルシリーズとか、スターウォーズ関連とか、高校時代に観たもの沢山あるけど、洋画で影響受けたっていうとマトリックスがやっぱ自分の中ではでかいかなー。

次回は高校途中から大学時代にかけて。鑑賞する映画が大きく変化した頃についてまとめてみるかなー。