映画の感想などなど

自分が観た映画の思ったまんまの感想。

パシフィック・リム:アップライジング

パシフィック・リム:アップライジング』

公開:2018年

監督:スティーブン・S・デナイト

主演:ジョン・ボイエガ

制作:アメリカ合衆国

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あらすじ

巨大ロボットと怪獣が戦う映画。以上!!

...細けぇこたぁええねん!!

 

『前作と合わせて』

なんと言うかなぁ...前作見た時は80%の激アツ感と20%の悔しさが感想だったんだよな。

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前作見た時の衝撃ったらヤバかった。「ヤラレタっ!!」と思った。

今やアカデミー賞で作品賞と監督賞を受賞した我らがギレルモ・デル・トロ監督が見せた一作目があまりにぶっ飛んでてもう、ね。

前作での設定

①太平洋からやってくる怪獣(劇中→Kaiju)

②それに対抗するために開発された巨大ロボット『イェーガー』!

③イェーガーの性能をフルに発揮するために操縦者の動きをそのまんま機体に反映させる神経接続システム!

④基本2人乗りで、2人の心を1つに合わせてシンクロ率が高くなるほど強くなる!!

⑤往年の日本の特撮映画を思い起こさせるシナリオと雰囲気!!

 

ここまでバカ...じゃなくって、ぶっ飛んだ映画をよく作ったなと。デル・トロ監督の日本愛が全力で込められた素晴らしい作品だった。

片っ端から日本のロボットアニメとか特撮映画とか好きな人なら全部元ネタ言えるような要素ばっかり。しかも最大限のリスペクトを込められて...。

 

これを見た時何が悔しかったかと言うと、

「なんでこれを日本が作らんのや!!」

この一点に尽きる。

日本の特撮映画ってのは世界に誇れる立派な文化だと思う。だからこそこんな愛の溢れる作品を作ってもらえるんだけど、やっぱハリウッドじゃないとこれを作れないのかと思うと日本映画も好きな自分にゃなんか悔しく感じるんだよなぁ。

 

『今作は...』

ではその続編はと言うと...熱さ60%悔しさ40%。なんかより悔しい気持ちが強くなった。

今作でもやっぱり日本への愛情をすごく感じる映画だった。

怪獣の目的地は日本で決戦の舞台も東京と富士山。しかも富士山に怪獣が到達したら世界が滅びる!なんてこれまたアホ...いやぶっ飛んだ設定にしてくれとる。

他にも怪獣に浸食されて暴走する量産機だとか、なんかパトレイバーっぽいアンテナついたイェーガーとか。

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一瞬等身大ガンダム(ユニコーン)も出てくるし、やっぱりロボットものとかは今も日本愛されてるんだなぁと。

 

しかし、残念ながら今作はデル・トロ監督は降板。その影響は予想してたよりもでかかった。

デル・トロ監督が作った前作は、シナリオも日本映画の流れを下地にしてたものの、この無邪気なオタクのヒゲおじさんの遊び場感が強く感じられた。

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それこそホントに「細けぇこたぁええねん。でっかいロボットと怪獣が戦うのって楽しいやん」っていうノリ。

だからこそ小学生が観ても楽しいと思う最高の娯楽映画になったんだと思う。

続編の今作は上手く言えんけど、そーゆーノリがなんかちょっと変わったなぁと。話はしっかりしてるし面白かったんだけど、なんか無邪気さが足りないと言うかなんというか...う〜むうまいこと言えん。

なんとなくだけど、いかにもハリウッド映画な展開になったなと思った。話の展開が複雑になってなんか他のヒーロー映画に近くなったような気がしてしまう。

 

『日本映画頑張れ...』

今作で感じたのは、デル・トロ監督が日本愛たっぷりに作ってくれた映画を、出来れば日本人監督で作って欲しかった。

シン・ゴジラ」が海外で受けなかったのはわかる。アクション要素が足りなくて地味になるのが向こうでは受けんってのもわかる。日本のCG技術が全然足りなくて作りようがないのもわかる。

確かにわかるんだけど、折角なんだからもうホントに着ぐるみでやってでも日本が作ってデル・トロ監督にお返ししてあげてもいいんじゃなかろーか。庵野監督ならエヴァそっちのけで作るんじゃねーか?

なので今作もやっぱり悔しいって感想になってしまった。

 

本当は日本映画大好きなんだよ...もっと日本映画魅力的なの頑張って作ってくれ!!